誘爆

脳を捨てたい

マーケティングってすごいぞ


やあやあ。「あなたは不幸に慣れすぎている」と指摘されてしまった人間がお届けするネガティヴハッピーセンテンスのお時間だよ。




ご存知の通り、私はマーケティングの勉強をしているんだけど、そもそもマーケティングって何だよ と思っている方多いと思います。定義としては

マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。AMA(2007)


となっております。論文ぽくなってすみません。一言で言えば「みんなが幸せになるためにビジネスは何ができるか」を考える学問なんです。

勿論お金儲けの為にビジネスは存在します。しかし、顧客・消費者からふんだくって利益を得ようとする企業はもう時代遅れで、企業と顧客・消費者双方にとって価値のあることをしよう(価値創造)という流れが現代の主流です。


つまり、マーケティングは人々の幸福について研究するという分野でもあると言えるのです。しかも、あまりにも打算的に。




今日のゼミ中に気になった理論からひとつ



突然ですが、もしみなさんがいま300万円を自由に使えるとなったら何に使いますか?


車を買うのもよし、目を光らせていたブランド物を買うのもよし、海外旅行に行くのもよし。なんでもありです。


でも実は「より幸福度が高いとされる」お金の使い方というのは、研究によって既に明らかになっているのです。ズバリ、「モノより経験を買った方が幸せになれる」という結果が出ています。つまり、上記の中では海外旅行に行く、という選択が最も幸福度が高くなると考えられるということです。


何に幸せを感じるかなんてそんなの人それぞれだろうという意見もあると思いますが実際、モノを買った喜びというものは長続きしないようです。段々と慣れて当たり前のものと思ってしまい、幸福感は薄れて行きます。

対して、経験を買うということは、資格の勉強・旅行・観劇などが含まれます。勿論、友人などと遊ぶことも経験を買うという行為に含まれると考えられます。経験というものは、言わば刹那的な感覚を記憶したものだと私は捉えており、2度と全く同じような時は過ごせないという希少性、再現性の低さが価値を高めているのではないでしょうか。





とまあここまで長々と書いてきたけど、私が衝撃を受けたのは「モノを買ってるだけじゃ幸せになれない」ということが学術的に証明されてたってことなんだ。お金さえあれば私の幸せは全て買える……と常に考えていた身にとってはなんだかもう殴られた気分だよね。物質主義はどんどん不幸になっていくって……マジ?

でもさ、具体例で考えてみて?3000円あったとして、気の乗らない飲み会に参加するのと化粧品ひとつ新調するのだったら絶対後者の方が私にとっては価値高くない? まあこれは比較対象が極端だからなんとも言えないけど、なんだか悲しくなってしまった。

同じ「モノ」でも、ゲームってどっちに入るんだろう?ゲーム自体はモノだけど、遊ぶこと自体は経験に入りますよね?でもなんども遊べるし再現性があるからモノに含まれるのかなぁ。ハァ〜分からなくなってきた。
モノに頼らず精神的充実感を得られるようになるなんて根暗には無理なのでは???